お酒の立ち飲みを表す言葉を紹介

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朝晩の冷え込みが厳しい時期になってくると、寒さしのぎに居酒屋でちょっと一杯ひっかけて帰りたくなるものです。
外からカウンターが見えるお店などは、お酒がより一層美味しそうに見えてしまいます。

ところで、そんな風に、お店のカウンターでお酒を飲むという行為が、地域それぞれで呼び方が異なるのはご存知でしょうか。

居酒屋のカウンターでお酒をのむことを、地域によって『立ち飲み』、『角打ち』、『もっきり』などと表現します。
どれも似たような意味と思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、それぞれの表現が含んでいる意味合いは予想以上に異なります。以下で説明しています。

【立ち飲み】

最近、居酒屋の看板や雑誌、日常会話の中で使用される、最もポピュラーで馴染みの深い表現は『立ち飲み』でしょう。全国共通の言い回しだと勘違いしてしまっている方も多いはずです。

しかしながら、『立ち飲み』は、関西の方が専ら使用している表現なのです。

意味合いとしては、まさに、居酒屋のカウンターでお酒を飲む、楽しむという行為を指すようです。

【角打ち】
『角打ち』という表現は、意外と馴染みが浅く、そんな言葉聞いたことないという方も多いのが現実です。
単語を見ても、イメージが湧かないためか、伝わりにくい表現といえます。
『角打ち』は関東の方がよく用いる表現のようですが、最近では『立ち飲み』と同様の意味合いで用いられるようになってきているようです。

しかし、『角打ち』が元来示す意味は全く違います。
『角打ち』は本来、酒屋の一角でお酒を飲む行為を指します。

当時の酒屋では、お酒を枡(ます)に入れた状態で販売していました。
しかし、いつの頃からか、お客さんの中に、お酒を飲みたくてしょうがなくて、酒屋で枡売りしてあるお酒を購入した直後に、枡のままお酒を飲んでしまう方が現れました。
その時のお酒の飲み方が、枡の角に口をつけて飲むというものでしたので、いつの間にか、酒屋で買った枡売り酒を酒屋で飲むことを『角打ち』と表現するようになったそうです。

【もっきり】

『もっきり』という表現は、おそらく大多数の方が聞いたことすらないというくらい、馴染みの浅い表現でしょう。

『もっきり』という言葉は、主に、東北の方が使用していたようです。

言語の由来としては、コップ一杯に余すところなくお酒を注ぐこと、つまり、お酒を「盛り切る」が転じて『もっきり』という言葉になったとされています。

『もっきり』という言葉を知らなくても、枡酒という飲み方でお酒を楽しんでいる方は多いでしょう。
枡酒とは、コップのお酒が溢れても大丈夫なように、枡の中にコップを入れた状態にして、コップになみなみとお酒を注ぐという、お酒の提供のしかたです。
万が一、コップからお酒が溢れても枡が受け皿としてはたらき、もちろん、枡が受けたお酒も飲めるという仕組みになっています。
お店によっては、コップの縁までお酒を注ぎ切ってからも注ぎ続け、わざと枡の中にまでお酒を溢して提供してくれる場合もあります。
中には、そのサービスを嫌がる方もいらっしゃいますが、客側の満足度が上がり、その飲み方こそが枡酒を飲む際の唯一無二の楽しみではないでしょうか。

まとめると、
『立ち飲み』とは、お酒を居酒屋のカウンターで飲む場合を指します。
『角打ち』とは、酒屋で販売されているお酒を酒屋で飲む場合を指します。
『もっきり』とは、お酒を杯になみなみと注ぐ行為そのものを指します。
それぞれの含んでいる意味合いはことなりますが、最近では、『角打ち』も『もっきり』も『立ち飲み』と同義で用いられるようになってきているようです。

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